Googleビジネスプロフィールの再審査請求、証拠書類は「送信前に添付」へ

停止されたGoogleビジネスプロフィールを復活させるには、再審査請求を送ります。この再審査請求の画面に、これまでなかったステップが加わり、証拠書類のアップロード欄が、送信ボタンを押す「前」に組み込まれました。従来は「まず再審査請求を送信し、そのあと別の画面に移って証拠書類を添付する」流れだったため、添付そのものを取りこぼす人が少なくありませんでした。なお、この画面を確認したのは2026年7月で、取り上げるのが8月になってしまいました。

この記事では、実際に確認できた画面を見ながら、何が変わったのか、なぜこれが実務的に大きいのか、そして変わっていない注意点までを整理します。

証拠書類の添付が「送信の前」に来た

まず、これまで案内されてきた再審査請求の流れを振り返ります。Google公式ヘルプに書かれている手順は、大まかに次のとおりです。停止または無効化されたプロフィールを修正する(Googleビジネスプロフィール ヘルプ)

  1. 再審査請求ツールを開き、対象のプロフィールと決定を選ぶ
  2. 「再審査請求を送信」で申請を送る
  3. 送信したあとに、証拠書類の提出画面を開いて添付する
  4. その画面を開いたら、60分以内に提出する(間に合わないと、その再審査請求には添付されない)

ポイントは3と4です。証拠書類の提出が「送信の後工程」に置かれ、しかも別の画面を開いてから60分という制限が付いていました。当サイトでも停止からの復旧手順をまとめた記事で、この60分ルールを前提に「書類は先に手元へそろえておく」と案内してきました。

今回確認できた画面では、この順番が入れ替わっています。証拠書類のアップロード欄が、送信を確定する手前のステップとして、再審査請求の画面の中に組み込まれていました。 書類を添付し、理由を書き、最後にチェックを入れて送信するという流れです。「送ってから別の画面を開く」構図ではなくなりました。

実際の画面を確認する

再審査請求ツール(画面名は「Google ビジネス プロフィールの再審査請求を管理する/審査結果の表示、再審査請求の送信、ステータスの確認を行う」)を進めると、上部に進捗バーが出るウィザード形式で案内されます。その途中に置かれているのが、「ビジネス プロフィールの停止に対する再審査請求のために証拠を提出する」という見出しのステップです。

画面には、裏付けとしてアップロードできる書類の例が挙げられていました。

  • 法人登録
  • 営業許可証
  • 納税証明書
  • 公共料金の明細書

書類の考え方そのものは従来と変わりません。国や自治体が発行した事業登録の証明、営業に必要な許可証、事業所あての公共料金明細などが基本線です。

同じ画面で確認できた要点を挙げておきます。

  • 証拠書類なしでも送信できる:「証拠書類なしで再審査請求を送信することも可能です。」と明記されています。添付はあくまで任意です。ただし、正当なビジネスであることを裏付ける材料は、あるに越したことはありません。
  • 「再審査請求は 1 回のみ送信できます」の注意書き:太字の「重要:」付きで表示されます。やり直しがきかない前提で臨む、という原則はそのままです。
  • 追加情報の記入欄:「プロフィールの復元が必要であると思われる理由と、プロフィールについてなんらかの対応をとった場合はその内容」を書く自由記述欄があります。
  • 送信前の確認チェック:最後に「この再審査請求を送信する準備ができました。任意で提出する証拠書類はすべて添付されています。」というチェックボックスにチェックを入れる形になっています。

このチェックボックスの文言が象徴的です。「証拠書類はすべて添付されています」と本人に確認させてから送信させる設計になっており、添付が送信の前提として画面に織り込まれていることが読み取れます。

「送信=完了」の取りこぼしが減る

一見すると順番が入れ替わっただけですが、実務では小さくない変化です。旧来の流れでは、次のようなつまずきが起きやすいものでした。

  • 送信=完了だと思ってしまう:「再審査請求を送信」を押した時点で手続きが終わったと考え、そのあとに証拠を出すステップがあると気づかないまま画面を閉じてしまう。
  • 時間制限に追われる:証拠書類の提出画面を開いてから60分以内、という制限に間に合わず、書類を用意しているあいだに時間切れになる。
  • やり直しがきかない:再審査請求は基本的に1回きり。添付し損ねても、同じ手続きをもう一度やり直すことはできない。

「1回きりで、しかも取りこぼしやすい」という組み合わせが、旧フローのつらいところでした。送信前に添付するステップが入っていれば、少なくとも「添付ステップの存在に気づかないまま終わる」という事故は起きにくくなります。手続きの入口でつまずく人が減るという意味で、地味ながらありがたい改善です。

なお、この画面を確認したのは2026年7月です。記事として取り上げるのが8月になりましたが、後述のとおり公式ヘルプの記述は8月時点でも旧フローのままで、この変更が広くアナウンスされた様子もありません。気づかないまま旧フローの手順書どおりに進めようとしている方は、まだ多いのではないでしょうか。

公式ヘルプの記載は執筆時点でまだ旧フローのまま

今回の内容は、再審査請求ツールの実際の画面として確認したものです。一方、Google公式ヘルプ「停止または無効化されたプロフィールを修正する」のページは、2026年8月に再確認した時点でも、「証拠書類フォームを開くには、再審査請求を送信した後で[証拠を追加]を選択します」「証拠書類を再審査請求に添付するには、証拠書類のフォームを開いてから 60 分以内に送信する必要があります」という旧来の説明のままでした。停止または無効化されたプロフィールを修正する(Googleビジネスプロフィール ヘルプ)

Googleの仕様変更では、実際のUIが先に切り替わり、ヘルプの文章が後から追いつくことがよくあります。今回もその過渡期にあるとみるのが自然です。現時点で確認できたのは、停止に対する再審査請求のこの画面では、送信前に添付するステップが用意されていたという事実ですので、実際に手続きするときは、ヘルプの説明文よりも目の前の画面の案内を優先して進めるほうが良いでしょう。

準備の質がそのまま結果に出る

画面の流れは変わりましたが、再審査請求の”中身”で押さえるべき点は変わっていません。

  1. 書類は手続きを始める前にそろえる:送信前添付になったとはいえ、その場で書類を探し始めるのでは同じことです。写真かスキャンデータで、すぐ添付できる状態にしてから始めましょう。
  2. 書類のビジネス名・住所をプロフィールと完全一致させる:漢字・ひらがな・カタカナ・アルファベットといった文字種の違い、「株式会社」と「(株)」の違いも不一致とみなされる可能性があります。ビル名・部屋番号まで合わせてください。
  3. 停止の原因を先に直してから出す:ビジネス名にキャッチフレーズやキーワードを足していないか、所在地や看板の掲示は要件を満たしているか。原因を放置したまま出しても通りません。
  4. 理由欄は事実ベースで簡潔に:復元が必要な理由と、ガイドラインに合わせて直した箇所を具体的に書きます。損失の訴えや感情的な書き方は避けます。
  5. 再審査請求は1回のみ:再審査請求を送信できるのは1回のみです。準備が整ってから送信します。なお、再審査請求が却下された場合は追加審査の請求となります。

まとめ

  • 停止に対する再審査請求の画面に、証拠書類を送信前にアップロードするステップが組み込まれていました(2026年7月に画面で確認)。
  • 従来は「送信後に別の画面で、開いてから60分以内に後付け」という案内で、添付を取りこぼしやすい設計でした。送信前添付になったことで、この事故は起きにくくなります。
  • 画面には「証拠書類なしで再審査請求を送信することも可能です」「重要: 再審査請求は 1 回のみ送信できます」と明記。最後に送信準備のチェックを入れて確定する形です。
  • ただし公式ヘルプの説明文は執筆時点でまだ旧フローの記述のまま。手続きの際は、ヘルプよりも目の前の画面の案内に従うのが安全です。
  • 書類の事前準備、名称・住所の完全一致、原因の修正、1回きりという原則は変わりません。準備の質がそのまま結果に出ます。
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株式会社mov所属/観光庁DMO外部専門人材(Google Maps活用での誘客、周遊促進サポート)/Googleビジネスプロフィール ゴールドプロダクトエキスパート/観光地である伊豆出身なこともあり、観光地の消費額増大、地域活性化に貢献したいと思っています。/Googleビジネスプロフィール ヘルプコミュニティ(https://support.google.com/business/community?hl=ja)にてボランティアで回答中。

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