What’s new in Google Business Profileと題してGoogleビジネスプロフィールが最新の機能をお知らせいてくれるものがあります。2024年6月号から突如として始まったこのニュースレターですが、基本的には全世界的な新機能をお知らせしてくれるもので、一部日本には導入されていない機能もありますが、最新の機能を知ることが出来る嬉しいものです。2月分のニュースレターが直近で公開されていますので、その内容を紹介します。なお、今回は日本未導入の機能もいくつか存在します。

https://support.google.com/business/answer/15934070?hl=en

2月に紹介されている機能

  • WhatsApp & text messagesをGoogleビジネスプロフィールに追加する(※日本未導入)
  • 特別営業時間を複数拠点に設定する
  • デスクトップ環境でのドラッグ&ドロップメニュー
  • ローカルビジネスのYoutubeの活用
  • Ask for me機能のテスト(※日本未導入)

WhatsApp & text messagesをGoogleビジネスプロフィールに追加する(※日本未導入)

https://support.google.com/business/answer/15934070?hl=en

この機能は、廃止されてしまったメッセージ(チャット)機能の後継機能と呼べるもので、GoogleビジネスプロフィールにWhatsAppとSMSを追加することが出来る機能です。問い合わせ、予約、サポート対応など、顧客サービスの向上につながる可能性があるものですが、残念ながら今回の実装では日本はサービス対象外となっています。(※2025年2月現在、フィリピン(PH)、ベトナム(VN)、タイ(TH)、台湾(TW)、日本(JP)、韓国(KR)を除く全世界のモバイル検索で利用可能。)

WhatsAppは特に海外では市民権を得ているサービスのため、インバウンド対応を進めるにおいては導入しておきたいツールの1つですが、残念ながら現時点で日本のビジネスオーナーはGoogleビジネスプロフィールを通しての利用は出来ません。

日本ではLINEが市民権を得ているコミュニケーションツールですが、Googleが韓国のサービスを日本と韓国だけで非常に使われているからといって導入するとも思えませんし、今後このメッセージ系の機能がアジア圏ではどうなるかは不明です。アジア各国において市民権を得ているアプリが異なることも輪をかけてこの問題をややこしくしているとも言えます。

特別営業時間を複数拠点に設定する

https://support.google.com/business/answer/15934070?hl=en

休業日以外に休業日を設定する際に特別営業日という設定がありますが、今までは複数の拠点に設定することは出来ず、1店舗ごとに設定する必要がありました。これが今回のアップデートで1拠点に設定をした後、同一アカウントが保持するビジネスプロフィールに対して一括で同じ特別営業日を設定出来るようになりました。複数拠点をGoogleビジネスプロフィールを通じて管理している場合には便利な機能ですね。

デスクトップ環境でのドラッグ&ドロップメニュー

飲食店で設定可能なテキストメニューを設定した際、並び順は登録した順になってしまうのが常でした。これを解消すべく導入された機能で、登録したメニューをドラッグ&ドロップで並び替えることが可能です。

ローカルビジネスのYoutubeの活用

https://support.google.com/business/answer/15934070?hl=en

YouTubeでは数百万件のローカル検索が行われているそうで、YouTubeチャンネル、特にショート動画は、新規顧客にリーチするための重要なツールとなるようです。ビジネスプロフィールとYoutubeチャンネルをリンクすることで、オンラインでの存在感が強まり、トラフィックが増加し、顧客が動画を見つけやすくなるとされています。

なお、Youtubeチャンネル内にしっかりと店舗の情報を記入すること、プレイリストを作成してコンテンツを整理すること、長尺とショート動画の組み合わせ、定期的な投稿、ライブ配信を行うなどのTipsの他、ローカル検索での発見率を上げるために、動画のにジオタグ(位置情報)を追加すると良いことも書かれています。

Ask for me機能のテスト(※日本未導入)

この新機能は、より質の高いリード(見込み顧客)をビジネスにもたらすことを目的としており、ユーザーはGoogleのAIに自分の代わりにビジネスに電話をかけてもらい、料金や空き状況などを問い合わせることが出来る機能ですが、2025年2月現時点では米国限定の機能で、一部の業種(ネイルサロンや自動車修理工場など)のみが対象とのこと。

自分の代わりに画面オフ状態で問い合わせてくれ、それがGメールに結果として送られてくるなどであれば便利ですが、画面オンのまま単純にAIが電話をかけてくれるだけだと、あまり利便性はない気もしますが、日本では未導入のため、これがどういった場面で便利なのか、実際にどのようなUXとなるかは未検証です。

投稿者 moto-local

株式会社mov所属/観光庁DMO外部専門人材(Google Maps活用での誘客、周遊促進サポート)/Googleビジネスプロフィール ゴールドプロダクトエキスパート/観光地である伊豆出身なこともあり、観光地の消費額増大、地域活性化に貢献したいと思っています。/Googleビジネスプロフィール ヘルプコミュニティ(https://support.google.com/business/community?hl=ja)にてボランティアで回答中。