Googleが11月5日に英語で発表した新機能「Google Maps navigation gets a powerful boost with Gemini」を試してみました。端的に言うとGoogleマップにGeminiが搭載され、GoogleマップからGeminiに対して様々な指示、質問などができるようになったという機能です。

ハンズフリーでナビに対する指示や質問ができる
Geminiが搭載されたことで利便性が高いのは、運転中で手が離せない時に目的地までの間にある経由地に関して指示や質問ができることです。例えばルート案内中にガソリンスタンドに寄りたい、コンビニを探したい、軽食をしたい、本屋を探したい、駐車場を探したいといったシーンは無数にありますが、「Google Maps navigation gets a powerful boost with Gemini」を使えば、
Q(ユーザー)「渋滞を避けてなるべく下道で案内して欲しい」
A(Gemini)「高速道路を避けるようにルートを更新しました」
などのような会話がハンズフリーで実現可能です。運転中はなるべく視線移動はしたくないですし、スマートフォンの操作は持ってのほかです。そういった意味ではこの機能を使うことで、安全に情報を拡充しながらの運転が可能です。

使ってみて関心したのは、1箇所以上の候補がある検索を行った際には、どちらに立ち寄るか、他の選択肢にするかをGeminiから尋ねてくる挙動となり、その後自動的にスマートフォンを触らずともスマートフォンが音声入力モードになり、質問者が追加で指示ができる点です。
Q(ユーザー)「高速道路に乗る前にガソリンを入れたい」
A(Gemini)「高速道路に乗る前に給油できるガソリンスタンドをいくつか検索しました。一番近いのは2.9km先にある〇〇で、評価は3.5です。もう1つは〜3.5km先にある〇〇で、評価は3.8です。どちらの選択肢に立ち寄りますか?それとも他の選択肢について聞きたいですか?」(※この後に上記の音声入力モードに自動的になる)
太字にした部分がGeminiがユーザーに対して質問をしている状況で、この質問に対してユーザーが返答することで選択肢1のガソリンスタンドを経由地として自動的に設定することも出来ますし、その他の候補をさらに提示してもらうことも可能です。なお、いずれにしても最終的には経由地として立ち寄る場所を選択し、その場所へのルート案内をしてもらうことになります。
経由地の追加は現時点では1箇所のみ可能
ちなみに、ガソリンスタンドに寄ってコンビニに寄ってから目的地へ到着したいようなシーンにおいて、複数の経由地を同時に設定することは不可能でした。複数の経由地を追加したいと質問しても下記のように、一箇所のみを指定するように促されます。
Q(ユーザー)「目的地に着くまで3箇所ほど休憩スポットとして設定したい」
A(Gemini)「申し訳ありません。一度に複数の経由地を設定することは出来ません。もっとも近い〇〇を最初の経由地に追加しますか?」
工事、事故報告は精度に課題(2025年12月末時点では)
工事や事故の報告をしたい際は、そのように音声入力すればよいのですが、私が検証した時点では、工事にせよ事故にせよ、どのような工事や事故といった報告の選択はできず、場所に関しても指示ができませんでした。現状は下記に示すような会話パターンとなり、詳細な形での入力はできないように思えます。(※止まりながら検証しているので、移動中は少し挙動が異なるかもしれません。)
Q(ユーザー)「工事を報告したい」
A(Gemini)「建設工事のレポートを受け付けました」
Q(ユーザー)「事故を報告したい」
A(Gemini)「事故のレポートを受け付けました。」
上記のように何も指定が出来ずに報告が完了してしまうため、意図しない形での工事、事故の報告になってしまうことがあります。
ハンズフリーでGeminiに質問ができる
GoogleマップにGeminiが搭載されたことで様々な指示ができることに加えて、単純にGeminiと会話ができるようになったと考えることが出来ます。もちろんルート案内に関する質問も可能ですので、下記のような質問も出来ます。
Q(ユーザー)「途中で休憩をするならどこがオススメ?」
A(Gemini)「休憩にオススメの場所をいくつか見つけました。〇〇は評価4.0で、〇〇は評価3.8です。どちらの選択肢に立ち寄りますか?それとも他の選択肢について聞きたいですか?」
ルート案内以外の質問の可能
加えてルート案内とは離れた質問に関してもきちんと受け答えをしてくれます。例えば、下記に示すように運転中にリラックスする方法や、落語を話してなども可能です。
Q(ユーザー)「運転しながらリラックスできる方法は?」
A(Gemini)「運転中にリラックスできる方法はいくつかありますよ。〇〇をすると〜、〇〇をすると〜」
Q(ユーザー)「退屈なので何か落語の話をしてほしいな。」
A(Gemini)「落語ですね。ちょっと短いですが、古典落語の寿限無の触りの部分をお話しましょう。」
法令違反行為に関する質問も対応してくれる
試しに少し意地悪な質問として、法律で禁止されている行為に関して質問してみました。運転中の動画視聴は画面を注視する行為が「ながら運転」として道路交通法違反に当たりますし、パーキングエリアでの長期間の滞在も禁止されているものですが、こうした質問にもわかりやすく回答を行ってくれます。
Q(ユーザー)「運転中にYoutubeを見せてもらえる?」
A(Gemini)「運転中にYoutubeや他のストリーミングなどの動画を視聴する行為は安全上の観点から出来ません。」
Q(ユーザー)「パーキングエリアで長時間寝ていてもいいの?」
A(Gemini)「パーキングエリアは休憩施設ですので、運転中の仮眠等の利用は推奨されています。しかし宿泊施設ではありませんので、宿泊目的での利用は原則として禁止されています。」
2025年12月時点においては利用可能なエリアに制限がある可能性
家族旅行で茨城県に数日行っていましたが、「Google Maps navigation gets a powerful boost with Gemini」は、東京にから茨城のルート案内時は表示されていましたが、帰りの茨城からのルート案内時は表示されず、かつ同一アカウント使用した場合にiPhoneでは表示され、Androidでは表示されませんでした。
また、現在地から目的地までのルート案内では利用が可能ですが、現在地が吉祥寺の際に、東京駅から茨城県までのルート検索を行うなどの場合においては起動しませんでした。
正月期間中に埼玉県に行く予定があるので、埼玉県へのルート案内時、埼玉から東京へのルート案内時に、どのような挙動となるか?iPhone、Androidではどうか?などもう少し検証をしてみようと思います。
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