
ビジネスプロフィールの管理画面(通称NMX)からGoogle QRコードが利用出来るようになりました。この機能はGoogle Japan主催で2024年11月14日にGoogle 渋谷オフィスで開催されたGoogle「飲食店・ホテルサミット」において紹介されていた機能です。
実は弊社株式会社movは、このイベントのメディアパートーナーを務めさせていただきましたので、その場で新機能として発表されたこの機能について「いつでるかな?」と思いつつ待っていました。
Google QRコードが利用できる環境
ビジネスプロフィールの管理画面においてこの機能が確認できるようになっていますが、現在は検索環境でのみこの機能がリリースされているようです。マップ環境ではおそらくUIUX的に実装されないような気がしています。
Google QRコードとは?
Google QRコードは店頭に掲示して使用するQRコードで、このQRコードを読み込んでもらうことでビジネスプロフィールに遷移してもらい、ユーザーに店舗情報を把握してもらったり、最新情報をチェックしてもらったりするために使用するものです。

ビジネスプロフィールの管理画面にはボタンとしても、スライドできるカード状のパーツとしても表示されていますが、いずれかをクリックすると下記の画面へと遷移します。遷移した下記の画面では、Google QRコードをPDFとしてダウンロードして使用するか、Googleに対してQRステッカーを注文するかを選ぶことが出来ます。

PDFとしてダウンロードする
下記がPDFとしてダウンロードをした場合のものですが、全部で2枚ページのデータとしてダウンロードが行われます。1枚目はGoogle QRコードの使い方についての説明、2枚目が実際のQRコードです。
冒頭にも記載したように店頭で使用することが想定されていますので、1枚目のPDFにも屋外用ステッカー等に印刷して使用することが記載されています。レジ付近への掲載を避けようと書かれているのは、他にも決済用のQR等と混同されることを避けるためでしょうね。


Google QRステッカーを注文して使う
Google QRステッカーはビジネスにつき1枚無料で依頼することが出来ます。なお、手元で1枚注文した後に再度注文しようとしたところ、普通に注文出来てしまいそうなのですが、しばらくすると挙動が変わるのかもしれません。
この記事の執筆時点(2025/10/08)で注文をしてみましたので、管理しているビジネスに到着した暁には、おおよその発送期間なども合わせてお伝え出来ればと思います。


なお、注文が完了すると、このように可愛らしいアイコンで注文が完了したこと、発送先住所(ビジネスプロフィールの所在地)が記載された画面が表示されます。
Google QRコードのヘルプページ
ビジネス プロフィールの QR コードを印刷する方法という名称でヘルプページも用意されています。ヘルプによると、Google QRコードという機能は、2025年10月時点では日本とインドのみの販売者が利用できる機能となっており、さらに印刷されたQRコードの配送のリクエストができるのは、なんと日本のみです!
もしかすると使いにくいと感じる事業者もいらっしゃると思いますが、せっかくの日本独自機能ですのでしっかりと使ってみてください。

事業者向けのGoogle QRコードの注意点
Google QRコードを使う上で事業者がしがちな勘違いを1つお伝えしておくと、このQRコードは「クチコミをみる」と文言で書かれているものの、クチコミを書いてもらうためのリンクや、クチコミを見るためのリンクにはなっていません。
下記にQRコードを読み込んだ実際の画面を添付していますが、これは検索ブラウザでビジネス名そのままで検索をした挙動となんら変わりません。ビジネスプロフィールの概要を表示している状況に遷移することになるので、少なくともファーストビューでクチコミは見えません。

クチコミを書くリンク(レビューを依頼する機能のQRコード)に遷移してしまうと、ログアウト状態では使いにくいこともありますので、そういった意味での配慮もあると思いますが、QRコードに書かれている文言「クチコミをみる」という挙動ではないので、ご注意ください。
店頭でGoogleのクチコミを集めていることはアピールできる
日本とインドでしか使えない機能であり、かつQRステッカーが発送されるのは日本のみという大盤振る舞いですので、事業者の方には是非とも使っていただきたい機能ですが、副次的なメリットとして最後にお伝えしておくと、店頭に大きく「Google クチコミをみる」と書かれたステッカーを貼ることで、ユーザーには「Googleでクチコミを頑張ってるお店なんだ」と伝える効果は高いです。
加えて、Googleから送られてくるマーケティング素材となりますので、安心してGoogleのロゴを店頭にこのステッカーで掲げることができます。店舗事業者が意外とご存じないポイントとしては、Googleに限らず企業のロゴを勝手に印刷して掲げることは原則的に著作権の侵害となります。
Googleのロゴ使用に関してはこちらに詳細に記載がありますが、Googleロゴを使用する場合は、正式なパートナーシップまたはスポンサー契約があり、Googleブランドチームから正式な承認を取得している場合にのみ使用が許諾されます。つまり、事業者がおいそれと使ってよいものではありません。
クチコミ集めの店頭案内でGoogleのロゴを無許可で使用している事業者がたまにいらっしゃいますが、該当する事業者の場合、今すぐにGoogleのロゴの使用をおやめいただくことをおすすめします。
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