2025年5月初旬からビジネスプロフィールの編集を行った際に、「最近行われた編集が不承認となりました」と書かれた下記のメールが届くケースが出てきました。 このメールが届く条件、その意味合いに関して考察したいと思います。


メールの内容は編集の不承認通知
手元ではこの種のメールが届き始めたのは2025年5月初旬からですが、もう少し早くから届いていたという方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合、情報提供をお願いします。メールの内容としてはビジネスプロフィールで行った編集が不承認になったというもので、違反したポリシーとしては「ビジネス情報が変更されました」とあります。
ビジネス情報の大幅な変更は拒否される
「ビジネス情報が変更されました」をクリックすると下記のヘルプにリンクするのですが、この「IDの変更」と記載された箇所には、「ビジネス情報を大幅に変更する編集は拒否されます。」とあります。例として提示しているビジネスの場合、ビジネス名、メインカテゴリーを変更したことがトリガーとなりましたが、他のビジネス情報を大幅に変更した際にも同様のメールが届くかもしれません。(※ヘルプによると(名前、カテゴリ、住所、電話番号、ウェブサイト)に関しては編集が不承認となる可能性がありそう)

ビジネスの情報の大幅な変更=不実表示となり得る
なお、「IDの変更」から詳細として「不実表示」がリンクされていますが、意図的であってもなくても、結果的に大きくビジネスの情報を変更する必要があるということ自体が、Googleマップユーザーに対して「欺く目的で事実を歪めたり、省略した」と捉えられるということのようです。

オーナー確認時点からの大幅な情報の変更は認められない
ビジネスプロフィールを利用する際のオーナー確認は動画が主流になり、近年ますますオーナー確認は厳格になっていると感じますが、今回の挙動で一度オーナー確認を行った後にビジネス情報を大幅に情報を変更することが認められないようになってきていると言えます。
とは言え、住所や電話番号が変わらなかったとしても、ビジネス名とメインカテゴリーが変更となる時点で、客観的には「もはや別のお店」と言えるわけですから、大幅な情報修正が不承認となるのは、ビジネスプロフィールの不正利用の防止という観点で悪くはないと思います。(※これがベストとも思いませんが)
今回の挙動以前はメインカテゴリーを変更したり、サブカテゴリーを追加したことが原因でオーナー確認が再度必要になる挙動が発生することがありました。(※まだ発生する挙動かどうかは未検証)これはオーナー確認が再度必要になる煩わしさはあれど、オーナー確認を再度実施した場合は編集が承認されていたのですが、今回の挙動になってからはビジネス名とメインカテゴリー変更が不承認となるようで、オーナー権限の再取得は発生しません。(※複数回不承認になると影響はあるかもしれません)
ただし、本当にお店の屋号や店舗情報は変わらないものの、事業拡大等で新しいサブカテゴリーを追加できる状況になった時にはどうなるかは、ケース・バイ・ケースかもしれません。(※承認されるかもしれないし、不承認になるかもしれない)なお、ビジネス名の変更やメインカテゴリー変更が承認されない場合はメール最下部に記載があるように再審査請求を行うことになるようです。



再審査請求に進むと不承認となったビジネスプロフィールに対して、決定内容「業種を更新出来ません」とあり、次に進むと、停止・無効からの再審査請求同様に60分以内に証拠書類を添付しての再審査請求が可能となります。(※カテゴリー変更が不承認となった場合)
ビジネスプロフィールを使いまわして評価を引き継ぐことが出来なくなった(はず)
今回の挙動に関してポジティブな点もあります。
実生活上はお店のガワは変わらず、改装によって別名、別カテゴリーのお店になることがあるわけですが、ビジネスプロフィールにおいては、以前のビジネスを閉業して新規でビジネスプロフィールを作成しなければなりません。しかし、以前のビジネスのビジネスプロフィールを使いまわし、ビジネス名、メインカテゴリーを変更して、所在地はそのままで使用してしまうビジネスオーナーが少なからずいます。(※例 カフェだったビジネスプロフィールをラーメン屋として再利用する)
良くないと知らずにやっているケース、評価を引き継ぎたい、オーナー確認が煩わしいからと良くないと知りつつやっているケースがあるのですが、いずれのケースであってもビジネス名、メインカテゴリーの編集が不承認となれば、ビジネスプロフィールの使いまわしは不可能ですので、以前のビジネスを閉業して新規でビジネスプロフィールを同じ住所で作成する他に選択肢はありません。
ビジネス名、メインカテゴリーが異なるお店で以前そこにあったビジネスプロフィールを使い回すと、Googleマップユーザーにとっては以前のお店のクチコミスコア、クチコミ、写真、投稿等が残ったままとなりますので、お店選びの参考になりません。
オーナー視点、支援側の視点としては、以前のお店のパフォーマンスデータが引き継がれてしまいますので分析や考察がしにくくなりますし、以前のお店で獲得していたクチコミ、Googleのお店に対する認知等によって検索時に悪影響が出る可能性もあります。
ガイドラインについて多くのビジネスプロフィールユーザーが理解しているわけではありませんから、ビジネス名、メインカテゴリの変更といったビジネス情報の大幅な変更が不実表示として防がれるというのは良いアップデートだと感じます。
今回のメールに関してもメール最後に「別のビジネスを管理するには、このビジネスに閉業マークを付けて、新しいビジネスプロフィールを作成します。」と書かれていますので、ビジネス名とメインカテゴリーが異なるお店=別のお店 を管理するには新規作成せよということですね。