社内のメンバーから、ここ数日の話題としてということで共有を受けましたが、GoogleビジネスプロフィールLINE公式アカウントの連携が出来るようになるようです。この情報を知った時は最初半信半疑でしたが、公式アカウント(認証済アカウント)を所有しているメンバーに実際に届いている画像も見せてもらい、LINEからの正式なリリースであることを確認し、現在開発中との内容で非常に驚きました。

GoogleビジネスプロフィールとLINE公式アカウントの連携機能

※筆者作成の機能イメージ

GoogleビジネスプロフィールとLINE公式アカウントの連携機能の全容はまだ完全にフィックスしておらず検討中ということですが、リリースの内容によると下記の機能が想定されているようです。

  • Google検索やマップにLINE公式アカウントの情報を掲載、チャット等に誘導

同時に公開されたテスト画像(※本記事には添付していません)と機能説明の文章から推察するに、Googleビジネスプロフィールのいわゆるチャット(メッセージ)機能のように、ナレッジパネルに表示されたチャットアイコンをクリックすると、LINE公式アカウントとのチャットが出来るようになるようです。

LINEヤフー株式会社がGoogleに対して提供すると書かれているデータには「LINE公式アカウントで作成・投稿されたコンテンツ(クーポン、ショップカード)、LINE公式アカウントへのリンク、それらに関する情報」も含むとされていますので、LINE公式アカウントへのリンクだけではなく、LINE公式アカウントから作成・投稿したクーポン等に関しても、ナレッジパネルに表示される可能性はありそうです。

利用するには「同意」が必要

GoogleビジネスプロフィールとLINE公式アカウントの連携機能を利用するにはLINEから公式アカウント向けに届いているお知らせに「同意する」必要があります。なお、同意ボタンに関する注意点としては、連携は今後開始するもので同意時点で開始するものではない点、同意したことがGoogleサービスへの掲載を確約するものではない点です。

2025年4月現在はリリース前の初期ユーザーを募っている段階なのかと想像しますが、LINE公式アカウントを運用している事業者においては、2025年4月現在は利用希望として同意をしておいて、サービスリリース時に内容や機能を良く理解した上で、利用するしないを判断するのが良いでしょう。

LINEヤフー株式会社からのリリース内にも、この機能はリリース前に事前テストを予定していることが書かれていますが、同時に機能リリースに至らなかった場合はGoogleへのデータ提供を停止すること、リリースに至らない場合はその詳細を公開する事が書かれています。

日本において実装が見送られたWhatsAPP、テキストメッセージの代替となるかも

2024年7月31日をもってGoogleビジネスプロフィールのチャット機能は利用出来なくなりましたが、その後に代替機能とも言えるWhatsAPP、テキストメッセージとの連携機能が発表されました。

この機能は、2025年4月現在で日本において利用出来ませんが、一瞬だけ実装されていたタイミングがありました。下記がその当時に保存していた画面ですが、今回のGoogleビジネスプロフィールとLINE公式アカウントの連携機能は、日本ではGoogleビジネスプロフィールのチャット機能廃止後に使えるのか?と話題になったWhatsAPP、テキストメッセージの上位互換機能となりそうです。

Googleビジネスプロフィールのチャット設定画面

LINEヤフーの2023年度のメディア事業の報告によると、LINE公式アカウントの有償アカウント数は38.6万件となります。(https://www.lycorp.co.jp/integrated-report/strategy/media.html より引用)

内訳として店舗事業者のアカウント数が何万件かは不明ながら、LINE公式アカウントとGoogleビジネスプロフィールを連携することで、事業者にとっては顧客とのコミュニケーションが格段に取りやすくなることが予想されます。

Yahoo!マップ上の「友だち追加」ボタン

なお、Yahoo!マップに関しては2023年12月の時点でYahoo!プレイスの管理画面からLINE公式アカウントを設定することで、LINE公式アカウントの友だち追加ボタンをYahoo!検索やYahoo!マップに表示する機能が存在しています。

この機能はYahoo!プレイスがGoogleビジネスプロフィールに対して持つアドバンテージの1つだったわけですが、GoogleビジネスプロフィールにもLINE公式アカウントへの導線を設けられるとなると、事業者にとってはGoogleビジネスプロフィールがますます使いやすくなります。

事業者向けのセミナーをする中では、Googleビジネスプロフィールの登録や利用に対して消極的な事業者も一定数存在しますが、今回の発表を受けてGoogleビジネスプロフィールの利用をより積極的におすすめする大きな理由が出来たので、セミナーをする私のような立場の人間からしても歓迎すべき機能です。

なお、GoogleビジネスプロフィールとLINE公式アカウントの連携機能の詳細な設定方法については明らかにされていませんが、利便性を考えると、Googleビジネスプロフィールのチャット設定画面内で設定出来たほうが便利です。

WhatsAPP、テキストメッセージの実装が見送られた他の国はどうなる?

今回の発表を受けて、時期は未定ながら日本においてはGoogleビジネスプロフィールとLINE公式アカウントの連携機能が出来るとした時に、WhatsAPP、テキストメッセージの実装が見送られた他の国はどうなるのか?という疑問も生まれます。

2025年2月のGoogleビジネスプロフィールからのツイートによると、WhatsAPP、テキストメッセージは日本以外ではフィリピン、ベトナム、タイ、台湾、韓国、中国でも実装されていません。日本でLINEが選ばれた背景には圧倒的なシェア率があると考えられますが、日本以外の各国で主要なメッセージアプリをまとめると、ざっくりと下記のようになるでしょう。

主要アプリ解説
🇵🇭フィリピンMessengerMeta系サービスが非常に強く、Messengerのシェアが高い。
🇻🇳ベトナムZalo(ザロ)MessengerよりもZaloが強く、政府機関でも使用されている。
🇹🇭タイLINELINEのシェアが圧倒的。政府観光庁もLINE公式アカウントを運用。
🇹🇼台湾LINELINEスタンプ文化も含め、日本と似たLINE運用がされている。
🇰🇷韓国KakaoTalk(カカオトーク)カカオが開発。国内向けに特化し、圧倒的シェアを誇る。
🇨🇳中国WeChat(微信)決済やECと連携し、生活インフラ化。コンテンツマーケでも活用。

中国国内でのGoogleビジネスプロフィールの利用はグレートファイアウォールの存在もあるので、一旦置いておくとして、今回のGoogleビジネスプロフィールとLINE公式アカウントの連携機能については、日本以外でもLINEのシェアが大きいタイ、台湾向けにもリリースされたとしてもおかしくはないでしょう。

また、日本でGoogleビジネスプロフィールとLINE公式アカウントの連携機能が実装されるとなると、韓国ではKakaoTalk(カカオトーク)を使いたいという声、フィリピンではMessengerをといった声が上がってくることも考えられます。

実際にどの国に機能が実装されるかについてはGoogleの匙加減となりますが、各国のGoogleビジネスプロフィールコミュニティーからのフィードバック数、プロダクトエキスパート、コミュニティーマネージャーからのフィードバック等も関係してくる可能性はありそうです。

いずれにしても、GoogleビジネスプロフィールとLINE公式アカウントの連携機能は日本の事業者からすると歓迎すべき機能ですので、無事リリースされることを祈りましょう。

投稿者 moto-local

株式会社mov所属/観光庁DMO外部専門人材(Google Maps活用での誘客、周遊促進サポート)/Googleビジネスプロフィール ゴールドプロダクトエキスパート/観光地である伊豆出身なこともあり、観光地の消費額増大、地域活性化に貢献したいと思っています。/Googleビジネスプロフィール ヘルプコミュニティ(https://support.google.com/business/community?hl=ja)にてボランティアで回答中。