最近Googleビジネスプロフィールのテキストメニュー機能を編集することが多いのですが、直近で11月にメニュー写真文字起こし機能が追加されたのに続いて、ウェブサイトのメニュー文字起こし機能が追加されているのを2024/12/05に確認しました。この機能は実はGoogleビジネスプロフィールのヘルプ内にあるメニュー エディタについてというページで、しばらく前から公開されていました。今回はこのウェブサイトのメニュー文字起こし機能について解説します。(※一時的なテストである可能性はあります。)
ウェブサイトのメニュー文字起こし機能とは?
ウェブサイトのメニュー文字起こし機能は、ヘルプ内に記載があるように、飲食店のウェブサイトからGoogleがテキストメニューを文字起こししてくれ、それをGoogleビジネスプロフィールのテキストメニューとして使うことが出来るという機能です。Googleビジネスプロフィールのヘルプページ内では、この機能について下記のように解説しています。
ビジネス プロフィールにメニューの情報が正確に反映されるよう、メニューデータが文字起こしされる場合があります。
ヘルプを見るだけでは意味がわからない機能ですが、実際の画面を見ると、もう少しわかりやすくウェブサイトからコピーと表示されます。
「ウェブサイトをコピー」をクリックすると、メニューが表示される
今回例としている飲食店のビジネスプロフィールにおいて、許諾を得て挙動を試してみました。ウェブサイトをコピーボタンをクリックすると、上記のメニューセクションとメニューアイテムが瞬時に表示され、コピーボタンが表示されます。
このコピーボタンをクリックするとメニューソースとして実際にメニューが作成されます。なお、既存のテキストメニューが存在する場合は、置き換えるか追加するかが表示される挙動になると予想しています。(※例としている店舗では既存テキストメニューを登録していなかった)
なお、メニューが生成された後はテキストや価格などの追加、編集、メニューセクションやメニューアイテムの追加、削除等も可能です。
ウェブサイトからのメニュー文字起こし精度は完璧ではない
今回テストした店舗では、公式ウェブサイト内に存在するメニュー(PDF)をGoogleが読み取っていたものがメニュー起こしされましたが、PDFメニューには価格、英語名も記載されていたものの、日本語のメニュー名と日本語での説明文の一部のみが文字起こしされていました。
先に公開されているメニュー写真文字起こし機能は、PDFもしくは写真をOCRよろしく読み取っている挙動のため、精度としてはメニュー写真文字起こし機能のほうが高い印象です。
ウェブサイトからの文字起こし機能はオプトアウト出来る
ウェブサイトのメニュー文字起こし機能については、ヘルプ内でオプトアウト出来ることが記載されていますが、オプトアウトの設定はドメイン単位でSearch Consoleから設定を行うと記載されています。
ウェブサイトのメニューの文字起こしとプロフィールへの反映を希望しない場合は、メニューの文字起こし機能をオフにする方法をご確認ください。
この記載と実際の挙動から推測するに、GoogleはGoogleビジネスプロフィールに設定されたウェブサイトURLのみではなく、そのウェブサイト内の別ページ(今回でいうとメニューページ)もしっかりとクローリングして情報を保持しており、クローリングしたメニューデータが存在するビジネスプロフィールの場合に、メニューソースの選択肢としてウェブサイトからコピーが表示されていると考えられます。
テキストメニュー周りの機能が強化されていることは朗報
なお、今回の店舗はチェーン店舗ですが、同系列チェーンの別店舗すべてにこの機能が実装されていたわけではなく、ウェブサイトのメニュー文字起こし機能がどのような基準で実装されているのかはわかりません。
いずれにしても、先に実装されているメニュー写真文字起こし機能のほうが精度が高く、オーナー自らが掲載したいメニューを能動的にソース(写真、PDF)として投入出来るため、実際の利便性はこちらのほうが高いと思います。
ここ最近の機能リリースはGoogleビジネスプロフィールを管理するオーナーの痒いところに手が届く機能追加が多く、忙しい飲食店オーナーにとっては嬉しい機能です。開店閉店作業、仕込み、アイドルタイムなどにテキストメニューを1つ1つ入力することは現実的ではありませんから、是非Googleビジネスプロフィールのこうした便利な機能を利用されることをオススメします。