11/14にGoogleの渋谷ストリームオフィスにおいて「飲食店・ホテル サミット」が開催されました。こちらのサミットでは飲食店、ホテル事業者向けに、GoogleからGoogleビジネスプロフィールの使い方、新機能の紹介などがありましたが、その中で「PDF・写真をテキストメニューに文字起こしする機能」が紹介されました。

飲食店・ホテル サミット:事業の結び付け、関与や成長 2024
https://rsvp.withgoogle.com/events/japan-smb-summit

Googleビジネスプロフィールのメニュー写真文字起こし機能とは?

Googleビジネスプロフィールの「メニュー写真文字起こし機能」とは、文字通り、オーナーがアップロードしたPDF・写真をOCRよろしく、AIによってGoogleビジネスプロフィールが自動的に文字起こしをしてくれる機能です。

Googleビジネスプロフィールに「メニュー写真文字起こし機能」が追加

AI を使用して、メニュー写真を文字起こしして、アイテム名、説明、価格を含む、詳細で編集可能なメニューにします。

飲食オーナーにとっては心強い見方となり得る

飲食店オーナーは基本的に忙しいです。私も飲食店(ライブバー)で音響、接客、調理、ホームページ更新、SNS運用などを行っていた経験がありますが、基本的に店内にいる時間でパソコンを触れる時間はアイドルタイムくらいしかありません。(※ライブバーの場合は演奏中は比較的時間は取れますが。。)

その飲食店オーナーがGoogleビジネスプロフィールのテキストメニューをいちいち登録するのは、本当に手間です。Googleビジネスプロフィールのテキストメニューは「タイトル」「説明文」「価格」「画像」の4要素が登録出来ますが、 この4つの要素を登録するのにはホームページ用、ぐるめサイト用のベース素材があったとしても1メニューあたり数分はかかります。

そして、このメニューを複数、かつドリンクメニュー等も含めて登録するのは非常に手間となりますが、これを印刷されたメニューを写真で撮影した写真データで、もしくはホームページのメニューページをPDF化して保存したファイルをGoogleビジネスプロフィールに直接食わせることが出来るのはありがたい機能です。

文字起こしの精度は高い

実際に文字起こしを利用してみました。

「編集メニュー」をクリックして、メニュー編集画面へ

Googleビジネスプロフィールに「メニュー写真文字起こし機能」が追加


続いて「メニューの写真」をクリック

Googleビジネスプロフィールに「メニュー写真文字起こし機能」が追加


ローカルから写真ファイルもしくはPDFファイルを選択

「メニューのPDFを文字起こしする」を選択

最大で60秒ほどかかりますと表示

Googleビジネスプロフィールに「メニュー写真文字起こし機能」が追加

テストではWebページ2ページ分のメニューをPDF化して投入してみましたが、60秒以下でテキストメニューが生成されました。

「公開して編集」するか、「破棄」するかを選択出来る


「公開して編集」する際はすでに既存で存在するテキストメニューがある場合は「メニューを置換」もしくは、「メニューに追加」することが出来ます。

「メニューを置換」だと、今まで頑張って追加したメニューが消えてしまうので、「メニューに追加」が実装されているのはありがたいですね。なお、追加のされかたは「既存のメニューセクション」に無神経に突っ込まれるのではなく、「メニューセクション」を新設して追加する挙動になっています。

通常の制作物としてのメニュー構成は「タイトル/商品名と価格が一覧で並ぶ」構成になっていると思うので、メニューPDF・写真を投入する際は、タイトルに該当する部分も含めたファイルを投入するのが良さそうです。

なお、「破棄」をすると、実装直後だからか、この機能に関するフィードバックを寄せることが可能です。みなさんも利用する中で気になった点があれば、どしどしフィードバックを寄せてください。(Googleは機能をまずはリリース、フィードバックを参考にカイゼンしていく風土ですので、フィードバックが重要です。)

破棄をするとフィードバックが表示

「メニュー写真文字起こし機能」の注意点

久しぶりに手放しで称賛出来る機能が追加された感はあるのですが、注意点はあります。今回の「メニュー写真文字起こし機能」を使用すると、PDF・画像としてテキスト起こしに使用したファイルは画像として「オーナー提供画像」に問答無用で追加されます。

これが完全な新規コンテンツであれば問題はないのですが、これは既存で「オーナー提供写真」に追加していたコンテンツだった場合、重複判定を取られてしまう可能性が高いです。

(禁止及び制限されているコンテンツ)

もし同じコンテンツが「オーナー提供写真」にアップロードされている場合は、いずれかを削除したほうが良いでしょう。なお、「オーナー提供写真」を削除しても、この機能で生成されたテキストメニューに影響はありませんでした。

その他の注意点としてはAI機能全般に言えることですが、即使用するのではなく、文字起こしされた情報が正しいか?一度ご自分の目でご確認を。

非常に便利な機能なので飲食店オーナー様にオススメ

Googleの人でもなんでもないんですが、今回実装された「メニュー写真文字起こし機能」とてもオススメです。私は現在Googleビジネスプロフィールの運用を支援する側の立場ですが、管理権限をもらっている友人のお店で実際にこの機能を使いながら、「おお!」「すげー」と感心してました。時間のない飲食店オーナー様、是非この機能使ってみてください。

投稿者 moto-local

株式会社mov所属/観光庁DMO外部専門人材(Google Maps活用での誘客、周遊促進サポート)/Googleビジネスプロフィール ゴールドプロダクトエキスパート/観光地である伊豆出身なこともあり、観光地の消費額増大、地域活性化に貢献したいと思っています。/Googleビジネスプロフィール ヘルプコミュニティ(https://support.google.com/business/community?hl=ja)にてボランティアで回答中。